2023年4月28日に日立市の日立駅周辺の大型複合商業施設として、ヒタチエが新しくオープンしました。
日立市民にとっては待望の日立駅に近い場所にあるファッション・エンタメ・日常生活用品・カルチャー・子育てなど多くの要素を包括した一大拠点です。
以前この場所にはイトーヨーカドーが数十年の間、日立市駅前の顔として頑張っていました。
しかし同社が撤退してしまったあと、駅前周辺エリアはコロナの時期がかぶさったこともあり、本当に灯りの消えたろうそくのようにションボリと寂しくなってしまっていました。
同時期にみずほ銀行も撤退。象徴的な有名企業の相次ぐ撤退で、駅前の空洞化はまったなしの状態でした。
そこに起死回生の逆転ホームラン狙うべく、新たに打席に立って意気消沈モードの日立市民の希望の光となったのがヒタチエです。
魅力的な企業や店舗の誘致にも成功し、ヒタチエは今、逆襲の一番星として冷えてしまった駅前エリアの復興のシンボルとして躍進しようとしています。
読者の皆様もぜひヒタチエを訪れて、日立市民のみならず茨城県県北地域の若いパワーと新しい可能性を体感していただければと思います。
新しい日立市の方向性を象徴するSDGsな企業の誘致に成功
時代はSDGsが求められ、それはかつて地方工業都市のロールモデルであった日立市も例外ではありません。
まさに日立市も今、工業一辺倒で街を発展させていくという方向性を転換しなければならない問題に直面しており、持続可能な発展と多様性と環境を重視したまちづくりを模索していこうとしているように思えます。
そして、ついにその趣旨に合致した素晴らしい企業がヒタチエに集結してくれました。
まさにサスティナブルなイメージを体現するブランド力を持った、魅力的な4つの企業です。
無印良品
茨城県で最大規模のスケールの店舗で出店。
1階フロアの大部分を占める規模で、他の実店舗ではスペース的な問題で置くことが難しい、様々な無印良品の商品を豊富に展開しています。
衣食住なんでもありますよ。Web以外ではなかなか取り扱っていないアイテムも、手にとって触れることができたりと無印ファンには垂涎モノ、お宝ザクザク状態のワンダーランドです。
無印ブランドのコーヒーが100円でソファーに座って飲めたり、給水機でマイボトルに水を無料で補充できたりと楽しいベネフィットもオススメです。
なお平日は試着室も比較的空いているので、無印のファッションを実際に試着したい人は平日の来店がおすすめです。
無印良品はヒタチエの顔、まさにエースといってよいと思います。
BOOK OFFプラス
本を売るならBOOK OFF。しかしこちらの店舗で取り扱っている商品のラインナップは本だけではありません。
2階に構える店舗はかなり広いです。そのスペースに本、音楽、ゲーム、映像作品、服、カバン、スキー用品、時計、カードゲーム、etc。あらゆるジャンルの商品がひしめいています。
正直筆者も実際にどれだけの種類と商品数があるのか把握できておりません。それくらい豊富な品ぞろえです。
ちなみに家を片付けたいけど、物を捨てるのに罪悪感を感じるタイプの人は、こういったお店に売ると罪悪感が軽減されて部屋が片付きスッキリできますよ。
コープ日立店
地下1階の広大なスペースに店舗を構えています。
昔から環境やサスティナブルな社会に対する高い企業意識をもっていたコープ。
商品開発でもサスティナブルな意識が随所から感じられて、個性的なスーパーマーケットとしての存在感は無印良品と相乗効果もあって、その存在を互いに高めあっていると思います。
ココだけの話ですが筆者が声を大にして言いたいのは、夕方6時以降にお惣菜やお弁当などの割引の勢いが凄いということです。
ありがとうコープ様、グッドジョブですコープ様。
Ogawa grand lodge
アウトドア・キャンプ用品店の国内企業の老舗ブランドです。2階フロアの5分の1ほどのスペースを占めます。
広いです。様々なタイプのテントを実際に設営して展示してあるので、実物の居住空間や雰囲気などを体感したい方は、あえて足を運んで体験してみる価値が十分あると思います。
ゆったりとした雰囲気の良いお店です。
日立市は実はキャンプができるきららの里という施設もありまして、自然環境も重要なこれからの産業リソースとして注目されています。
アウトドアの店舗が大規模に出店してくれたということも、日立市の今後のまちづくりのコンセプトをPRしていくうえでも重要な意義があると筆者は感じています。
子育てファミリー世代の救世主!どんな天気でも子供を遊ばせられるキッズランド
Hiタッチらんど・ハレニコ!
規模は北関東最大級。筆者も小学生の娘がいるのですが、娘がチビちゃんの頃はこちらの施設に本当にお世話になりました。
こちらの施設はヒタチエオープン前から存在していて、娘は2歳の頃から毎週1~2回の頻度で利用していたと思います。
いやはや何よりもまず利用料金がリーズナブルなんですよ。
- 子ども100円
- 大人200円
- 生後6ヶ月未満の子どもは無料
これに加えて利用者は駐車場の無料利用時間が、プラス2時間という特典がつきます。
初期の無料時間の2時間と合わせて合計4時間ですから、ファミリーの皆さんは他の店舗でお買い物をする時間的余裕ができるというわけです。
断言しても良いですが、このハレニコ!利用者のファミリー層が、駐車場プラス2時間の余暇時間で他の店舗に落としてくれるお金の経済波及効果がヒタチエにとって大きいんですよね。
土日のお昼時は満席になる個性ゆたかな飲食店が集うフードコート
2階フロアの5分の2程度を占めると思われる広々としたフードコートです。椅子とテーブルが他のショッピングモールなどで見られるものより、数ランク高品質でとてもリラックスできます。平日や夕方は、高校生や休日の大人が憩いの場として利用していたりします。土日祝日の昼間はファミリー層の利用者も増え、ごった返します。満席になることもお多いので、ピーク時の時間帯の利用には注意が必要です。なお、お水は紙コップで無料で利用できます。
魚べい
回転すし屋さんです。一皿100円~400程度です。
フードコートのすぐとなりで営業しています。お茶はセルフで紙コップ利用です。
ネタは結構美味しいです。クレジットカードや電子マネーも利用できます。
じげもんちゃんぽん & FRIED JUNKIES
ちゃんぽんが食べられます。リーズナブル!コスパよし!うちの奥さんお気に入りのお店です。
クレジットカードや電子マネーも利用できます。
揚げたて とび天(飛勘水産)
コスパ最強。天丼や天ぷらが強いです。美味しいです。ただし券売機は現金のみ対応なのでご注意を。
池森そば 生そばアレンジキッチン
DEENのボーカル池森氏プロディースのお蕎麦屋さんです。DEENは筆者的にどストライクの世代です。
おそばは文句なしに美味しいです。ただし、ボリュームは少なめ。ガツガツ食べたい人には不向きかも。
マイペース派の筆者的には、おすすめのお店です。
GURUNAVI FOODHALL WYE ヒタチエ
ボリューム最強。ガッツリ食べたい人はこちらがおすすめ。
企画モノのメニューも頻繁にリリースしており、この前はテレ東のワールドビジネスサテライトでも地域の復刻メニューのカレーが紹介されていました。
クレジットカードや電子マネーも利用できます
日立市の文化の中心地としての役割
STUDIO DELICIOUS☆
ダンス教室です。プロのインストラクターに指導してもらえます。みんなで踊るのが好きというタイプの方に特にオススメです。
日立カルチャープラザ
何十種類もの教室が開講されています。
筆者の妻はドラム教室、娘は絵画教室に通っています。利用者は駐車場の無料時間が、プラス2時間となりお得です。
丸善
日立市の知的文化啓蒙の一翼を担う存在です。
大手の有名本屋さん。老舗中の老舗。丸善が地方都市にあるって凄くないですか?
ちゃんとした本、売れている本、売れてほしい本がちゃんとおいてある貴重な存在の本屋さんです。
失ってからその存在の大きさに気がつく、なんてことがないようにしないと。
個人的なお願いですが、本当になくならないで下さい!筆者も定期的に購入しますので、よろしくお願いします。
子供と親が靴を脱いで、座って本を読めるスペースも設置してあります。すばらしいコンセプトだと思います。
心のオアシス、ヒタチエのカフェ
ドトールコーヒー
土日のみ営業。現金のみ対応です。筆者はときどき、ここでiPadと折りたたみキーボードを駆使してブログを書いたりしています。
珈琲館
リニューアルされて広く綺麗で、ラグジュアリー感のある店舗になりました。
ゆっくり休憩したい、落ち着いて喫茶店でくつろぎたいと方はヒタチエの全店舗でも特にこちらがおすすめ。
ミスタードーナッツ
結構、混んでいることが多いです。ホットコーヒーは店内利用の場合は無料でおかわり可。
ドーナッツが子ども連れにはやはり人気。ヒタチエのカフェの中で、筆者のファミリーも利用頻度高いです。
サーティーワンアイスクリーム
土日は時間帯によっては激混みです。20分~30分くらい並ぶこともあります。
ファミリー層に大人気。店内に食事スペースもあります。
番外編の面白いお店
ファンキー駄菓子屋ズンドコ
駄菓子屋さんです。10円から買えるお菓子があります。様々な商品が置いてあります。見ていて飽きません。ヒタチエで子どもの食費を節約したい人は裏技的にこちらを利用すると吉です!
gashacoco
カプセルトイの専門店です。いわゆるガチャガチャです。いったい何台置いてあるの?とおもうくらい大量の機種が設置されています。
ヒタチエ来訪者の集客の鍵になる駐車場は2つ。土日祝日の時間帯によっては満車になることも
ヒタチエの西側と南側にひとつづつビル型の駐車場があります。
平日は十分対応できる台数分の駐車場スペースがありますが、土日祝日は心もとないです。
すぐ近くの新都市広場でイベントが開催されたりすると(これが結構な頻度で開催されているんですよね)、駐車場は時間帯によっては満車になるケースも実際にあります。
満車のリスクが心配な方は、早い時間帯での来訪や、電車やバスなどの公共交通期間を利用するなどの対策が必要です。
イベント開催時は油断すると危険です。駐車場は2時間無料です。以降は別料金がかかります。
駐車料金の料金体系の条件は時折変わることがあるので、久々の来訪の際はヒタチエの公式サイトなどで事前にチェックしておいたほうが無難です。
あとですね、これは筆者が強調しておきたい注意点なのですが、駐車料金の支払いは現金のみです。使えない金額のお札や硬貨も結構あり、確実に使える通貨は1,000円札か100円玉となります。
これが財布の中にないとエライことになります。出口のバーが上がらない、料金が支払えない、基本的に無人の駐車場なので助けが来ない。
自分の車の後ろに、待ちのイライラした後続車が長蛇の列を形成するという地獄絵図になります。
事前に百円玉を複数枚、財布の中に確認・用意しておくことをおすすめします。
ヒタチエは日立市民のみならず茨城県の県北地域の人々にとって、文化的にも精神的にも中心となる若いパワーと可能性を持った新しい大型商業施設です。
仮にヒタチエがコケてしまったら、人々は「ああ、やっぱり県北地域はこれから寂れていく一方なんだな」と暗い気持ちになってしまうでしょう。
しかしヒタチエが頑張って発奮し続けていけば、みんなも自分の地域だってまだまだ捨てたもんじゃないなと希望を持って踏みとどまっていけるのではないでしょうか。
そんなシンボリックな存在であるヒタチエを、これからも地元民である著者は機会があるごとに取り上げてPRしていきたいと思っています。
頑張れヒタチエ!頑張れ新しい若いパワーと可能性!