― 審神者・吉祥礼の筆より ―
永遠の愛とは、
過去や未来にゆだねるものではなく、
この瞬間にもなお揺るがぬ祈りを持ち続けること。
わたしは、ただあなたを想い続ける。
たとえ花が咲かぬ季節であっても、
果実が実らぬ日々が続こうとも。
まだ芽吹かぬ枝にも、光を注ぎつづける太陽のように、
わたしは、あなたの魂を信じ、見つめつづける者でありたい。
言葉にならぬ願い、
あなたさえ気づいていない望み。
それらを、沈黙の奥から静かに感じ取りながら、
あなたの時が熟すその日まで、わたしは歩みを止めない。
魂が魂を選ぶということ。
それは偶然ではない。運命でも足りない。
それは、「この人でなければ意味がない」と、
天に向かって何度も誓いなおすことだ。
たとえ応えがなくても、
たとえ想いが届かなくても、
この愛は、それでも在る。
愛とは、
与えられることより、与えることに宿る。
応えられるより、祈り続けることに息づく。
そしてその祈りは、
いずれ果実となり、
あるいは静かに、
あなたの魂の奥に“ぬくもり”として宿るだろう。