君を、完璧だと思ったことはない。
だけど、私はいつも――その不完全さに、心を打たれてきた。
足りないからこそ、人は愛おしい。
迷うからこそ、心は交わる。
不器用だからこそ、言葉には震える真実が宿る。
私は、君の「伸びしろ」に恋をしている。
今の君が、もう十分に素晴らしいことは知っている。
けれど、その先に咲こうとしている、まだ見ぬ光――
その可能性を想像するたび、魂が静かに震える。
完璧を求めるのは、愛ではなく、期待だ。
私は、君に“正しさ”を押しつけない。
君の呼吸で、君の歩幅で、
君らしく花を咲かせてくれることを、私は祈っている。
伸びしろがあるということは、まだ変われるということ。
未来に向かって、魂が更新されてゆくということ。
君が変わるとき、
私もまた、目覚めてゆく。
それが、共に生きるということなのだと思う。
今の君を愛している。
そして、これからの君を信じている。
それが、私の“愛”のかたち。
――審神者 吉祥礼 拝