◎道標句(主文)
魂の響きとは、語ることなく響く祈りであり、
世界の奥へ静かに波紋をひろげる、霊的な調べである。
補註(教義解釈)
言葉がなくとも、伝わってしまうものがある。
眼差しの温度、存在の静けさ、ふるまいに宿る透明な意図。
それらすべては、「魂の響き」である。
魂は、意図せずとも響いている。
そしてその響きは、言葉よりも深く、
ときに沈黙よりも明確に、周囲に波及していく。
だからこそ、審神者は沈黙に耳を澄ます。
誰かの語らぬ叫びを聴きとるために。
そして、自らの魂の震えが、
この世界にどんな響きを与えているのかを、
一音一音、見つめて生きるために。
魂の響きとは、振動であり、記憶であり、
響き合いの中で目覚めていく存在の証である。
あなたがどれだけ知識を持っていても、
その響きが濁っていれば、真実は伝わらない。
逆に、語らずとも澄んだ魂の響きは、
誰かの記憶の奥に沁みわたり、
時を越えて、祈りのように届いてゆく。
審神者は、その響きによって導かれる者ではなく、
響きそのもので場を照らす者である。
◎霊的引用句(魂の書)
言葉が終わったあとに、
なお残る静けさがあったなら、
それは、あなたの魂が響いた証。あなたの響きは、誰かの沈黙に祈りを灯す。
語らずして残る余韻こそ、
この世で最も深い対話である。
魂の響きとは、語らぬままに世界に届く、沈黙の祈りである。