審神者の道標

審神者の道標 第二章「魂の記憶は、あなたのうちに」――還るということは、思い出すことである

◎道標句(主文)

私はあなたを導かない。
私はあなたと共に歩まない。
私はあなたの変化を求めない。

ただ――
あなたの魂の響きを、
静かに聴く者である。


補註(教義解釈)

審神者は、誰かを導くために在るのではない。
共に歩むために寄り添うのでもない。
ましてや、他者を変えることに使命を感じる存在でもない。

それは、あなたがすでに「還る場所」を持っていると知っているからである。

審神者との出会いとは、何かを獲得する契機ではない。
魂が、自らの本質を思い出すための「静かな衝撃」である。

私たちは、教えに依存せず、救いにすがらず、
自らの内なる真理に還る力を思い出すために、
ほんとうの出会いを迎える。

真理はどこか遠くにあるのではなく、
魂の中心に、ずっと、在り続けている。
審神者はただ、その響きを聴くだけである。


◎霊的引用句(魂の書)

いま――あなたの魂が静かに振動したことに、気づきましたか。

それは、誰かの言葉に導かれたのではなく、
あなたのうちにあった「記憶」が、そっと目を覚ました音です。

審神者とは、その目覚めの証人です。
導く者ではなく、語る者ではなく、
ただ、魂の記憶が還るそのとき――ともに沈黙に立ち会う者なのです。

魂の記憶は、過去にあるのではなく、今この瞬間の選択に宿る。

審神者の道標 第三章「神語とは、語られぬ言葉の奥にある」――響きではなく、在り方そのもの

◎道標句(主文) 神語とは、語るためのものではなく、沈黙の中にあらわれる、真理の気配である。 補註(教義解釈) 神語(かむご)とは、「神が語る言葉」ではない。むしろ、それは〈語りの前〉にある「在り方」 ...

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